災害時トイレ問題解決!水を使わないコンポスト型「花咲かすトイレ」研究所

水を使わないコンポスト型「花咲かすトイレ」

災害のとき、一番困るのがトイレ!
トイレ問題(トイレパニック)が起こる前に・・・

災害時のトイレの備えはできていますか?

現在、国土交通省はトイレ対策として、時間経過や被災状況に応じて、携帯トイレと仮設トイレを組み合わせるようすすめています。携帯トイレは凝固剤入りのプラスチック製の袋に用を足すもので、使い方こそ簡単ですが、難点はその保管と回収です。ほとんどの自治体は使用済みの携帯トイレをごみ回収の対象としていません。(木村技研の報告書PDF

回収の見込みもない袋がベランダや庭、道路脇などに山積みでは、公衆衛生上も大きな問題です。他方、仮設トイレも処理能力の限界という課題を抱えています。

一般的なタイプは通常300回で満タンになります。例えば、小中学校の避難所に300人が避難したとすると、各自1回だけで使用不可になってしまいます。トイレ一基あたりの使用想定人数は50~100人ですが、全国で実際に整備されているのは2014年度末時点で約2万基に過ぎず、約6500人当たり1基しかありません。

ではどうするか。私たちは、解決策の一つとして、土の力を借りて排泄物を処理するコンポスト型トイレ「花咲かすトイレ」を提案します

東日本大震災当時もトイレが大変だった。
東日本大震災当時もトイレが大変だった

市販の携帯トイレセット
市販の携帯トイレセット

ダンボールトイレも選択肢
ダンボールトイレも選択肢

災害時の緊急トイレには「花咲かすトイレ」!

上高田住民フォーラム考案 災害時トイレ
「花咲かすトイレ」の最大のメリットは”水がいらない!”

何度も繰り返し利用できるコストパフォーマンスもGood

過去に起きた被災地での経験をもとに、想定される地震発生後の状況をシミュレーションしながら、災害時に求められるトイレについて研究検証を重ねた結果、水を使わず、衛生的かつ半永久的に利用できる「花咲かすトイレ」の考案に至りました。つまりコンポストの原理である土の中の微生物が排泄物を分解する循環型トイレです。

「花咲かすトイレ」の5つのポイント

  1. 流す水を使わない!
  2. バクテリアが分解するため臭いが出ない
  3. 何度も利用できる(排泄物が土に還るまで3日間)
  4. トイレ本体は、身近な素材を使って手作りできる
  5. ほとんどお金がかかりません

画像 パネル
画像 パネル

花咲かすトイレと一般的な仮設トイレとの比較

「災害時・緊急トイレ」といっても多種多様

トイレ設置の周辺環境、災害発生時の時間経過に合わせ柔軟に対応

タイプ メリット/デメリット
循環型トイレ『花咲かすトイレ』
循環型トイレ『花咲かすトイレ』
■メリット

  1. 流す水を使わない!
  2. バクテリアが分解するため臭いが出ない
  3. 何度も利用できる

■デメリット

  1. トイレを作るための素材・道具の確保が必要
  2. 排泄物を土に混ぜる必要があるため、心理的な壁を乗り越える必要あり。
携帯トイレ(凝固剤入りのプラスチック袋)
携帯トイレ
(凝固剤入りのプラスチック袋)
■メリット

  1. 比較的、簡単に手に入る
  2. 携帯に便利
  3. 使いやすい

■デメリット

  1. ゴミ回収が困難で、適切な保管ができず衛生面で大きな不安あり
    携帯トイレ
    携帯トイレ
  2. 使用にはプライバシーの確保が必要
  3. 消耗品のため在庫切れの心配
  4. 日頃から備蓄しておく必要あり
簡易トイレ(ビニール製の袋・一般的には凝固剤なし)
簡易トイレ
(ビニール製の袋・一般的には凝固剤なし)
■メリット

  1. 比較的、簡単に手に入る
  2. 既存の便器やダンボール製組立トイレにビニール袋を被せて使用するだけなので取扱は簡単。

■デメリット

  1. 使用済みのビニール袋の衛生的な保管が困難ゴミ回収が期待できず、野積みの可能性あり
  2. 使用にはプライバシーの確保が必要
  3. 消耗品のため在庫切れの心配
  4. 日頃から備蓄しておく必要あり
  5. 特にダンボールの組立トイレと組み合わせた場合、水に弱く破損しやすい
仮設組立式トイレ
仮設組立式トイレ
■メリット

  1. 全国の避難所などで数多く整備されている
  2. 比較的、使いやすい

■デメリット

  1. 部品が多く、組み立てが難しい
  2. 1基が約300回の使用で満パイ
  3. 想定する避難者の数に対してトイレ数が絶対的に不足
  4. 業者によるタンク回収が必要で、衛生的な保管が困難
  5. バリアフリーや女性の人権に配慮した設置スペースの確保

マンホールトイレ
■メリット

  1. マンホールの上に便器を置くので、下水に直接、流すので使用も簡単
  2. 汲み取り不要で汚物処理がラク
  3. マンホールの数だけ設置が可能
  4. 段差もなく、高齢者や車椅子利用者も使いやすい

■デメリット

  1. 路面が平面であることが前提
  2. 路上活動の妨げになる
    マンホールトイレ
  3. マンホール及び下水管が破損していれば設置不可
  4. 上下水道が被害を受けた場合、下水管に水が流れず、マンホールトイレの下に排泄物が堆積し、悪臭を放ち、使用不可になる可能性もある。適切なメンテナンスが欠かせない。